樹状細胞および腫瘍抗原ペプチドを用いたがんワクチン療法

じゅじょうさいぼうおよびしゅようこうげんぺぷちどをもちいたがんわくちんりょうほう

適応症: 腫瘍抗原を発現する消化管悪性腫瘍（食道がん、胃がん、または大腸がんに限る。）、原発性もしくは転移性肝がん、膵臓がん、胆道がん、進行再発乳がん、または肺がん

療養内容: 樹状細胞と腫瘍抗原ペプチドによるがんワクチンを使い、Tリンパ球を活性化させてがんを死滅させる療法です。 Tリンパ球には、がん細胞にターゲットを絞って攻撃する働きがあります。樹状細胞とは免疫細胞の一種であり、自らがとらえたがん細胞など（腫瘍抗原）を標的にして攻撃するように、Tリンパ球などに伝える役割をしています。また、腫瘍抗原ペプチドとは、腫瘍組織にみられる特殊なたんぱく質のことです。両者を用いたワクチンによって活性化したTリンパ球が、がん細胞を集中して攻撃することで、より効率的にがんを死滅させることが期待できます。
※腫瘍抗原とは、正常細胞にはなく、腫瘍細胞にだけある目印のようなものです。

※データ収集は2012年7月1日より行っているため、実際の開始時期とは異なる場合があります。