- 適応症
- 閉塞性動脈硬化症(血行再建術が困難なものであって、フォンタン分類III度またはIV度のものに限る。)
- 技術の実施期間
- 2022/04/01~
- 療養内容
- 重症の閉塞性動脈硬化症に対し、患者自身の骨髄から採取した間葉系細胞を、患者の末梢血由来の多血小板血漿で培養したうえで、血流が滞った部位に筋肉注射で移植して血管新生を促す治療法です。
骨髄から採取した間葉系細胞には血管になる能力があり、移植された部位で血管新生が促されます。培養して使用するために骨髄の採取が少量ですみ、患者自身の血液由来の物質で培養するため安全です。
この先進医療によって、血流が滞った部位での血管新生が進んで血流が確保され、組織障害が軽減されたり、壊死が防げたりすることが期待されます。
※閉塞性動脈硬化症は、手足の血管の動脈硬化が進むことで、血管が細くなったり詰まったりして十分な血流が保てなくなる病気です。適応症は閉塞性動脈硬化症で、従来の再建手術では改善されないものです。フォンタン分類は重症度の指標で、III:安静時にも痛む、IV:潰瘍や壊死がある、とされています。
- 部位分類
- 循環器
- 1
※データ収集は2012年7月1日より行っているため、実際の開始時期とは異なる場合があります。