多項目迅速ウイルスPCR法によるウイルス感染症の早期診断

たこうもくじんそくういるすぴーしーあーるほうによるういるすかんせんしょうのそうきしんだん

適応症: ウイルス感染症が疑われるもの(造血幹細胞移植(自家骨髄移植、自家末梢血幹細胞移植、同種骨髄移植、同種末梢血幹細胞移植又は臍帯血移植に限る。)後の患者に係るものに限る。)

療養内容: 血液中にウイルスの遺伝子があるかどうか、同時に12種類（サイトメガロウイルス、水痘・帯状疱疹ウイルスなど）を、しかも4時間ほどで調べることができる多項目迅速ウイルスPCR法を使って、ウイルスに感染しているかどうかを診断します。 PCR法は、遺伝子のなかでも、ターゲットにしたい部分だけを増やす方法であり、特殊な装置に入れると、増えた遺伝子を目で確認することができます。白血病や悪性リンパ腫、再生不良性貧血など、血液の病気に対しては、造血幹細胞という血液のもとになる細胞を移植します。造血幹細胞移植では、拒絶反応を防ぐために、免疫抑制薬を使用して免疫力を大幅に低下させないと移植できません。そのため、ウイルス感染を起こしやすく、早期に診断をつけて原因ウイルスを特定し、適切な治療につなげることをめざします。

※データ収集は2012年7月1日より行っているため、実際の開始時期とは異なる場合があります。