内視鏡的エタノール局所注入療法

ないしきょうてき　えたのーる　きょくしょちゅうにゅうりょうほう

療養内容: 一定の大きさの膵神経内分泌腫瘍にエタノールを注入して凝固壊死させる治療法です。先端に細い針を挿入した超音波内視鏡を口から胃に入れ、超音波による画像で確認しながら胃壁越しに隣接する膵臓内の腫瘍に針を刺し、少量のエタノールを注入します。膵臓は、血糖値を下げるホルモンであるインスリンを分泌しています。従来から行われている外科手術では、膵臓の機能が損なわれ、糖尿病発症のリスクが高まる恐れがあります。この先進医療は体にかかる負担が軽いうえ、膵臓の機能を温存でき、糖尿病の発症を回避できる可能性があります。
※ホルモンなどを分泌する神経内分泌細胞からできた神経内分泌腫瘍のうち、膵臓にできたものを膵神経内分泌腫瘍といいます。この先進医療の適応となるのは、長径が1.5cm以下で悪性度が低い膵神経内分泌腫瘍です。

※データ収集は2012年7月1日より行っているため、実際の開始時期とは異なる場合があります。